藤井日達上人
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現世利益

現世利益

 日蓮聖人様ほど酷い御難に遭われた人は無い。口を閉じれば御難に遭わなくても済むのを、一度法難が起れば、又次の法難の起るまで、自分の信ずる道を説いて天下を諫められた。
ここに日連聖人様の言わねばならない御使命の後自覚が有ったのであります。

言わねばならない、言えば難に遭わねばならない。難に遭う事は、或いは流罪、或るいは死罪しばしばこうした国王の難を始め一切衆生の非難の中に、正しき教を伝えて行かれた。
此れが、末法と云う悪世に法を弘める菩薩の御修行の姿であります。
長い間の幕府の政治の下に、今も日蓮宗も、天下を諫めるでも無し、世界を導くでも無し、一軒の寺を守りしておれば良い方になってしまいました。
此れではどうにも御祖師様の御志は遂げられません。及ぶ及ばないは仕方が有りませんけれども、我々は、何とかして志を発して、現代の世界の人々の嘆きを、法華経の御題目において解決して行かねばならないと思い立つ事が、御祖師様の御弟子の仕事でありましょう。
其の為には、こんなお寺も要りますけれども、実は何よりも現代の間違いの依って来たる根本を究めて、此の災いを世界から払いのけねばならない。
此れが 南無妙法連華経の現世利益であります。ここに成功すれば、人類が助かるのであります。
此れをキリスト教がやるのでもなければ、念仏宗の人達がやるのでもない。日蓮大聖人様の御弟子
様方がせねばならない仕事であります。

(昭和三十六年二月一日)


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